「葬儀」は単なる儀礼ではありません。それは「いのち」について、自分たちと故人との関係について深く思うことでもあるのです。
文化・宗教的役割
宗教的・文化的な役割では、「死」によって全てが失われるのではないという確認のために葬儀はあるのです。故人の魂を成仏させたり、浄土に送ったり、いのちの源に還すことであったり、神に委ねたり、あるいは残された者の心に残ることの確認であったりします。
社会的役割
社会的な役割では、社会的生活を営んできた者として社会的に「死」を公認するためにも行われます。心理的役割
心理的な役割では、故人と関係のあった全ての人々の心に寄り添い、慰め、葬儀を行い終えることで、事実を受け止め心の区切りをつけます。また、故人の尊厳を保ち深く思うための時間なのです。教育的役割
教育的な役割では、葬儀に参列することにより、命の大切さや、生あるものは必ず亡くなることを教えられます。命の尊さ、命の重さを実感して、人に対する思いやりの心を養うことができるのではないでしょうか。